これまでの仕事
母屋と賃貸、中庭でつなぐ
視線を通し、裏をなくす
建て主の駐車スペースと古い家屋を解体した敷地の一部を利用し
賃貸テラスハウスを計画
不動産屋さんのお話を伺い
ご夫婦プラス小さいお子さんのいる家庭をイメージし
居室面積など設定
同一敷地内の既存母屋と並ぶ計画のため、以下を念頭に置いた
・母屋と賃貸者のプライバシーを確保すること
・母屋の居住環境を保つこと
・敷地は分割するが、一体的に計画すること
・新築計画範囲はなるべく大きくとること
そこで
テラスハウスの1階部分を駐車スペースにし、2階に居室を持ち上げることにした
これにより母屋と賃貸居室は視線が交差しない
母屋からは駐車スペースを通して道路への視線が通り
テラスハウスの裏に住んでいるというような圧迫感がなくなる
建て主の駐車スペースをテラスハウスに組み込むことで
敷地面積を有効に活用できるようにした
敷地分割のための視線を通さない塀を設けず
建物間の中心に中庭を設け、落葉樹を植え、露地空間をつくった
建築角に1階をつくることで、構造的強度を持たせるとともに
賃貸者と建て主の駐車スペースを分離させ、プライベート性を確保した
賃貸テラスハウスの各戸は
LDKと個室+水回りのシンプルな構成で、ベランダも建物と一体化した
住まいの自由度を確保するため、壁ではなく引戸で空間を分けることにした
造り付けのワークスペースデスクも設けたり、収納スペースも住人の大切な要素と考え
個室以外にも、玄関・階段下などに収納スペースを設けた